オウム真理教の教祖・麻原彰晃被告、今週中にも死刑確定か

【大紀元日本6月9日】11年前東京で起きた地下鉄サリン事件の首謀者で、オウム真理教の教祖・麻原彰晃被告(51)に、今週中に死刑判決が下される見込み。1996年4月の1審初公判から10年の歳月が経過し、当時の事件で12人が死亡、5500人以上が負傷し、多くの人はいまだに重い後遺症に苦しんでいる。

1996年4月に麻原被告への1審初公判が開かれ、2年前に死刑が言い渡されたが、弁護団は「被告と意思疎通が図れず、控訴趣意書が書けない」として、昨年8月末の期限が過ぎても控訴趣意書の提出を拒んでいた。東京高裁は今年5月27日、弁護側が期限内に控訴趣意書を提出していないことを理由に、麻原被告の控訴を棄却すると決定した。須田賢裁判長は決定理由について、被告には訴訟能力があると判断し、公判停止を求めた弁護団の主張を退けた。

それを受け、弁護団は5月30日、松本被告の控訴を棄却した東京高裁の決定を不服として同高裁に異議を申し立てた。

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