広東省南海当局の土地強制収用に抗議した村民代表6人、新たに強制連行

【大紀元日本6月13日】2005年に国際社会の関心を引き寄せた広東省南海平州三山村の土地強制収用事件で、新たな展開があった。村民の代表6人が10日、政府当局に強制連行され、現在南海拘置所に監禁されたという。

香港の「太陽報」によると、10日午後、私服警官200人以上が何の令状も提示せず、陳志彪氏、少笑氷氏、劉徳伙氏、崔永発氏、郭建華氏、陳寧標氏の村民代表6人に手錠をかけ拘束、強制的に警察車両に押し入れ連行したという。当時、村民2人は警察と衝突したという。警察側は、6人は先月に発生した恐喝詐欺事件の容疑で逮捕したとし、ほかの村民を逮捕する可能性もあると示した。

当局が口実にした恐喝詐欺事件とは、5月に三山村で起きた無許可バスと村民との衝突事故、地元の石油倉庫関係者が鎮政府当局とグルになって、土地使用手続きを踏まずに、土地66aを勝手に掘り起こし、建築工事を始めたことを指すという。

三山村の土地660haは、村民の知らない間に政府職員が勝手に売買した。ここ1年間で198ha以上の土地を失った村民らは、各種の方法にて政府当局に対して担当職員の罷免や法的手続きを行い抗議した。当局の工事シャベルカーを阻止するために、自らの身を挺した村民もいたという。

村民によると、当局は村中に農民が貼り出した人権擁護、権利主張のスローガンを取り除き始め、土地を強制収用する告示を村中に貼り出したという。さらに麻薬常用者らを唆し、村民に対して挑発し、因縁を付けて村民を連行したという。

村民たちは、当局の恐喝に恐れないとし、「血戦を開いても」と憤りを表した。記者は何度も南海市公安部門に問い合わせたが、回答はすべて「同件について、分からない」だった。

情報筋によると、2005年より南海三山地区において、政府当局の強制的な土地収用に対し、村民多数が集団で抗議し流血事件が発生、村民代表の多くが監禁され、広範な土地が強制収用された。これに対する民間人権団体の介入は、国際社会の関心を引き寄せた。

中共当局の弾圧行動は公にされていないが、村民に対して形を変えた弾圧は止まる事はなかったという。2005年12月、権利を主張した女性村民代表・陳慧英氏は、米国「ワシントン・ポスト」紙のインタービューを受けたため、中共当局に「非合法的他人名義で香港の宝くじに賭けた」容疑で起訴され、強制労働1年の刑を言い渡されたという。陳氏の夫は冤罪を主張した。

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