上海―杭州間のリニア新線敷設、独中交渉暗礁

【大紀元日本6月13日】2006年末に着工予定であった、上海と杭州を結ぶニアモーターカーの全路線175kmの敷設は、独中間で技術導入と敷設方式等の項目で協議が暗礁に乗り上げ、着工時期が未定となった。

香港「文匯報」によると、ドイツ政府はすでに中共側の要求を拒絶、ドイツ政府が融資して先端技術を導入まで、上海・杭州間の事業43億米ドル相当(約4816億円)を取得したくない意向だという。中国国家リニア輸送機関エンジニアリング研究センターの呉祥明主任は、ドイツ側の回答に対して「交渉がこれ以上こじれれば、同路線の敷設を中止するしかない」と表明した。

協議に参加した上海同済大学の専門家・万鋼氏によると、同プロジェクトにおける独中両国の協力体制には2つあるという。一つは、両国政府が現地に合弁会社を設立、関連設備、部品は殆ど中国国内で生産し、部品の10%をドイツで生産し輸入、中共側はこれを望むという。他の一つは、中共側がドイツより技術使用権利を買い取り、自ら敷設する方法、ドイツ側はこれを望むという。

▶ 続きを読む
関連記事
米誌「ニューズウィーク」最新号によると、中国国営企業は欧州連合(EU)の14の港を含めて、世界各地で約100の […]
独紙ハンデルスブラット27日付は、同国政府関係者の話として、ドイツ政府は公共安全への懸念から、中国の医療機器メ […]
EUの公共事業入札では、これまで中国企業がよく破格の安値で落札したが、EUの企業は中国の公共事業の入札に参加することが認められていない。EUはこのほど、この「不公平な状況」に対応する新規定を打ち出した。
中国がタイ海軍に販売するS26T潜水艦に、ドイツのMTUフリードリヒスハーフェン社(MTU Friedrichshafen GmbH)のディーゼル・エンジンを装備できないことがわかった。
[ベルリン 27日 ロイター] - ドイツのショルツ首相は27日、連邦議会(下院)で演説し、国防費を国内総生産(GDP)比で2%以上へと大幅に引き上げる方針を表明した。ロシアによるウクライナ侵攻を受けた政策転換の一環。 ショルツ氏は「自由と民主主義を守るために、わが国の安全保障にもっと資金を投じなければならない」と述べた。 ショルツ氏によると、政府は2022年の予算から1000億ユーロを国防費に充