三菱重工、シンガポールに原動機事業の拠点設立へ

三菱重工業は19日、海外で原動機受注の拡大を図るために、シンガポールに営業・情報収集の拠点を設立すると発表した。

三菱重工が全額出資し、資本金1億2000万円の新会社「三菱パワーシステムズ・アジアパシフィック」を7月1日に設立する。東南アジア全域で水力発電や風力発電、ガスタービン・コンバインドサイクルなどの原動機事業を統括する、本社的な役割を担う。当面は、営業・情報収集を主要業務とするが、将来的には、設計から現地調達、工事の施工を含めた設備一括請負契約(EPC)の窓口にする方針。

東南アジア経済は、1997年の通貨危機以降、堅調に回復している。電力需要が増大基調にあるため、三菱重工は既存の電力会社のほか独立系の電力事業者が参入すると見込んでおり、顧客ニーズに機動的に対応する必要が生じたと判断した。

                           [東京 19日 ロイター]

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