欧州議会の副議長、EU当局事務局長に行方不明の法輪功学習者の救援書簡

【大紀元日本6月27日】欧州議会スコット副議長は、5月下旬に中国国内で人権状況を調査する際、北京で法輪功学習者である曹東氏(法輪功の修練を放棄しない為、4年間違法監禁された)と牛進平氏と面談した。曹東氏は、この面談の直後に行方不明になった。スコット副議長は6月22日、欧州議会外交事務委員会の会議で、中共政権による法輪功学習者への集団迫害と曹東氏の失踪問題を提起した。欧州連合の対外関係事務の事務局長フレール・ワドナ氏はこれらの問題に対し、調査する事を約束した。

以下はスコット副議長がワドナ事務局長に宛てた書簡の訳文である。

エドワード・マクミラン-スコット

欧州議会副議長オフィス

2006年6月22日

バンニタン・フレール-ワドナ女史

欧州連合対外関係事務局長

ベルギー ブリュッセル

謹啓、事務局長殿、

私は6月22日欧州議会外交事務委員会会議の席で、(中共政権による)法輪功学習者への迫害と個人に関する案件を提起しました。貴方様は真摯に調査すると承諾しました。恐らく覚えていると存知ますが、私が曹東氏の案件を提起し、そのことを会議議事録にも記入しました。曹氏は天安門広場で嘆願する7人と一緒に監禁され、「友人の遺体には、臓器摘出した為の穴が残されている」と私に証言しました。更なる詳細な情報を提供する為に、私の(英国)選挙区の新聞ヨークシャーポスト紙を備え付けします。その中に私の文章を掲載しており、詳細に今回の中国での調査の旅を説明しました。

5月21日、北京のホテルの一室で、私は曹東氏(36歳男性)

と面会しました。曹氏は法輪功学習者であり、(法輪功の修煉を放棄しないという)思想信条のために監禁され、刑期満了後に釈放されました。

私との面会が終了し帰った後、曹東氏は逮捕されしかも行方不明になりました。私は彼の安否を非常に心配しています。

曹東氏と同室に住む人も逮捕され、5日間の厳しい取調べを受け、曹東氏の私有物も全部公安警察に押収されました。

私は6月5日に、駐欧州連合の中国大使に書簡を送り(ここでご参考の為に、備え付けします)、曹東氏の釈放を緊急要求しました。6月16日には再度この要求を求めました。二通の書簡は全部私自ら駐ブリュッセルの中国大使館に届けました。私のオフィスには、中国大使は北京当局の指示を伺っていると通知されました。

もし貴方様も中共政権に曹東氏の案件を提起できれば、幸甚に存じます。

敬具

エドワード・マクミラン-スコット(自署)

欧州議会ASP E102号室、ブリュッセル 1047

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