中共汚職高官の香港訪問、市民が抗議活動

【大紀元日本6月30日】海外でジェノサイド罪や拷問罪などで告訴されている中共指導部高官の賈慶林氏=全国政治協会会長=が3日間の予定で香港を訪問した件で、香港支援聨合会(略称、支聨会)や法輪功、「四五運動」、「前線」などの複数の民間団体の関係者200人あまりは28日、香港特別行政区政府主催の同氏歓迎パーティーの会場前に集結、人権迫害だけでなく、「汚職官僚の代表者」とも見られている同氏の訪問に抗議する活動を行った。

支聨会の会長・司徒華氏は、賈慶林氏に宛てる公開状の中で、1989年の「天安門大虐殺」の冤罪の是正や、国内で勃発する民主抗争への支持、香港での民主普通選挙の実施などを訴え、中共政権に対し、法律の遵守と法律に基づいて治国するなどの基本方針を実行し、国内で発生している人権弁護士や、人権活動家への迫害を中止するよう求めた。

「人権弁護士を見守るチーム」を結成した香港立法会の議員・何俊仁氏は、香港に訪れている北京大学の元副教授で、中国人フリー作家・焦国標氏と一緒に、賈慶林氏に嘆願書を提出し、国内の人権弁護士と人権活動家への迫害の中止を求めた。何俊仁議員は嘆願書の中で、「中共の表向きは繁栄と安定しているが、実は多くの社会危機と矛盾要素が潜在している。極一部の人はお金持ちになったが、大半を占める弱者層の国民は、多大な代償を払い、極めて不公な扱いを受け、我慢の限界に追い込まれている」と指摘した。

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