「アジア週刊」誌:中共軍艦の衝突事故、軍内の腐敗が表出

【大紀元日本7月3日】中共海軍の軽量型ミサイル護衛艦「廉江号」が6月22日、香港の貨物船と衝突し、兵士4人が死亡、13人が行方不明になる衝突事故が発生したが、この事件の三ヶ月前に、最新装備の東海艦隊護衛艦「三明号」も上海の呉淞口付近で民間の汽船と衝突する事故を起こしていた。「アジア週刊」最新号の報道によると、連続に起きたこの2件の中共軍艦の衝突事故は、中共軍内の腐敗問題が表出したものであるという。

アジア週刊の報道によると、「三明号」は中共が自力で設計・製造した最新鋭のミサイル護衛艦であり、最新のレーダーシステムおよび総合指揮制御システムが搭載されている。このような最新鋭の護衛艦が民間の船舶と衝突事故を起こしたこと自体が、海軍訓練上の問題が露呈したほか、軍隊内部の腐敗失職や管理混乱などの問題がすでに非常に深刻な状態になっていることの表れであると見られている。

北京当局はこのほど、「解放軍」の創立以来、もっとも驚愕する腐敗事件に直面した。海軍副司令長官・王守業は、軍事費1億6000万元(約22億4000万円)を横領し、北京と南京に所有している自宅に、それぞれ5200万元(約7億2800万円)と250万米ドル(約2億8750万円)を隠し持っていたという。さらに、王守業のオフィスで発見された個人名義の銀行預金通帳からは、5000万元(約7億円)の預金高が確認された。王守業は、4月10日に汚職および公金横領の罪で、解放軍高級軍事法廷から一審で、執行猶予付きの死刑判決を言い渡された。

情報筋によると、同件について、王守業のほか、少将4人及び大佐等7人の解放軍高級幹部11人が関与しているという。しかし、内情をよく知る関係者によると、実際、王守業により横領された公金は、3億元(約42億円)以上に上っており、この事件に関与しているのは、少将以上の最高級幹部まで及んでいるという。

報道によれば、王守業が解放軍の中の「どぶねずみ」として捕らえられたことは、特別な意義があるという。「三明号」や「廉江号」の衝突事故は、軍部内にこのような「どぶねずみ」が多数存在していることを示しており、王守業の逮捕は、こうした腐敗構造に対する内部への警告ともみられている。

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