小沢一郎・民主党代表が訪中、注目される発言動向

【大紀元日本7月3日】民主党の小沢一郎代表が3日から8日まで中国を訪問し、4日には胡錦濤国家主席と会談する。自民党総裁選を前に靖国神社問題を取り上げ、ポスト小泉を牽制したい思惑があるとの見方がある。一方、過去には、小沢氏は幾度か中共政権を批判する経緯があり、野党第一党の党首として、今回の訪中での発言動向、特に安全保障問題に関する発言が広く注目されている。今回の訪中は中共側による熱いアタックで実現された経緯があるとみられ、民主党内には「中国側に利用される」との慎重論も聞かれている。

過去には、小沢氏は幾度か中共政権を批判してきた。尖閣諸島などの領土問題について、「日本の領土保全に関し、中国側から干渉されるいわれはない」などと中共の主権主張は不適切と非難した。また、中共の軍事力拡張を懸念し、核兵力を誇示する中共に対し、日本は一晩で数千基のミサイルを製造できる技術力を持っているなどとけん制した。7年前の記者会見で、日本の関連法律が定める「周辺事態」の定義には、台湾海峡での突発的な軍事危機も範囲内だと発言していた。

今回の民主党代表に就任した直後も、小沢氏は「そんなこと本当に言ったのかというぐらいのことを(中共側に)バシバシ言っている」と発言したため、今回の訪中で、その政治姿勢が堅持されるかどうか、広く注目されている。

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