中国南部6省、大型台風が直撃、死傷者164人、被災者2千万

【大紀元日本7月17日】7月15日、中国に上陸した大型台風4号「ビリス」は、福建省、湖南省、広東省、江西省、浙江省、広西自治区等に暴雨をもたらし、湖南省、広東省、福建省一帯の河川が溢れ、洪水が発生した。17日午後3時現在の統計によると、六省で合計164人の死者を出し、2千万人の被災者に上った。その以外、約140人が行く不明。

新華社によると、現在、湖南省、広東省、福建省一帯の河川水位はすでに警戒水位を超え、幾つかの支流にこれまでになかった大洪水が発生し、深刻な災害をもたらしたという。統計によると、湖南省では78人が死亡、100人以上が行方不明となった。湖南省の中でもっとも被害を受けているチョンジョウ市は、11の県での被災者が約170万人にのぼり、同市は19万人の市民に対して避難勧告を行った。また、広東省でも33人が死亡、福建省では43人が死亡、24人が行方不明、広西省チワン族自治区では2人が死亡した。これまでの情報によると、上記3省の死者は合計156人であるという。

大型台風4号は広東省にも豪雨をもたらし、被害を被った8つの地区での被災者は、合計132万人で、家屋倒壊が4744軒。情報筋によると、台風は不安定な状態であるため、災害拡大の可能性が高いという。

また、福建省も強力な台風4号がもたらした暴風、豪雨、洪水および地すべり、土砂流の災害を被り、16日までに、57の県・市、591の郷・鎮が被災区となり、被災者は301.65万人に達し、5の県級地区が洪水に見舞われ、家屋倒壊は1万9100棟であるという。

救助される広東省韶関の住民ら(AFP)

福建省は台風4号の影響で、被害に及んだ農作物の面積は14万4680ヘクタールで、完全被災面積が5万9780ヘクタールである。また、稼働停止された工業および鉱業企業が1,865社で、直接被った経済損失は計30億300万元(約240億円)であるという。

一方、北京-広州鉄道の南部沿線も、大型台風4号がもたらした洪水災害の影響で、運行が中断された。南部各地の被災のため、同鉄道の88の運行に影響された。広州駅はすでに4万5000枚の切符を払い戻したという。また、京珠高速道路も豪雨のため、18キロの渋滞となった。

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