中紀委、隔離調査のため、前北京副市長ら新疆へ移送

【大紀元日本8月3日】香港「シンタウ・デイリー」紙によると、中共中央紀律委員会(以下、中紀委)は、「双規*(決められた時間と場所で、自分の犯した問題と罪に対する反省を行うことである)」された前北京副市長劉志華氏および北京オリンピク建設工事の副総指揮・金炎氏に対して、事件調査の徹底と不正な供述の防止のために新彊へ移送し、隔離調査を行ったという。

報道によると、劉志華氏事件は中紀委が直接管理しており、北京市の職員らは介入することはできないとし、二人は新彊のどこにいるのか、誰も分からないという。

中共官製メディア・新華社は6月11日、突然に北京市副市長・劉志華氏が生活腐敗と堕落のため、免職されたと発表した。

劉氏は都市建設計画および2008年オリンピク建設工事を主管しており、高いポストの権力者である。同氏は主管している部門の重要性および特殊な身分から、部外者からは、同氏が取り調べられたことは単なる「生活腐敗と堕落」の問題だけではないとの見方を示している。

報道によると、中紀委が二人に対し「双規」を行った後、直ぐに北京から移送したという。劉氏は長期にわたり北京に勤務し、北京各界との関係が深いと見られている。

中紀委は、劉氏に対する調査、特に同事件とかかわる人々が各種のルートを通じて、劉氏と口裏を合わせて偽りの供述ができないように、二人を新彊へ送り出したという。中紀委の責任者のみ、二人の居場所を知っているという。

*「双規」:近年では中国政府が一部官僚の汚職や横領を厳しく取り締まる際に実施している方法で、例えば「他被双規了(彼が自由な身を奪われた)」などのように使う。「双規」とは決められた時間と場所で、自分の犯した問題と罪に対する反省を行うことである。「双規」されている間、行動の自由が全くない。通常、共産党と政府の高級幹部に対し、正式に逮捕、起訴する前に、党の規律組織である規律検査委員会が容疑者を「双規」して、本人から問題を徹底聴取し、これまでの調査で把握している内容と照合して罪を確定していくという一連の調査の最終局面である。「双規」は基本的には共産党内部のことで、もし一般人とっては、重大な人権侵害となる。(新流行語辞典より)

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