台湾、チャドと外交関係を断絶 背景に中共の圧力=台湾外交部
【大紀元日本8月8日】台湾外交部は6日、中共の圧力に屈して中国と国交を回復するチャドと、外交関係を断絶すると緊急声明した。中共政権は長い間スーダンを通じて、チャド国内の反政府軍を支援し続け、チャド政府に圧力を掛けてきたと同部は指摘。台湾の行政院(台湾の最高行政機関)院長・蘇貞昌氏は同夜からチャド共和国を訪問する予定だった。
台湾政府関係者によると、チャドのデビー大統領がその前日、陳水扁大統領へ外交断絶の書簡を出したという。書簡には、長い間台湾によるチャドへの支援を感謝すると述べ、国家生存のために、今回の苦渋の決断を下したと説明、これからも台湾と民間の友好関係を保ち、非政府ルートの交流を持続することを期待するという。
政府関係者は、今回の台湾とチャドの国交断絶の背景には、中共政権によるチャド内政の干渉とエネルギー問題が絡んでいると分析。▽中共政権は、長い間スーダンを通じて、チャド国内の反政府軍を支援し続けてきた。この火種をなくし、政権を維持するために、デビー大統領は中共政権と国交を締結する道を選んだ。▽2003年からチャドは、石油の輸出国となり、そのため、多くの国はチャドとの関係改善に動き出している。一方、中共政権は、今年上半期の石油の購入量は前年同期と比べ50%も増加した。中共政権は経済援助や、石油利権などで、チャドを丸め込んでいる。
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