中国で続発する暴動の原因=香港「動向」総編集長

【大紀元日本8月10日】香港の政治評論誌「動向」の総編集長・張偉国氏は、「大規模な武装警察と人民の衝突事件は、中国各地で続発している。広東省や、河北省、四川省、遼寧省などの各地で近年、数千人から数万人が参加する大規模な抗議行動と衝突事件が発生した。その頻度や、規模、影響力などもますます拡大している」と指摘した。

張偉国・総編集長は、中国国内で続発する暴動の原因について、次の2点をあげている。

1.多くの農民は最低限の生存権すら奪われている

中国の社会発展の政策は完全に公平性を失っている。多くの農民は、最低限の生存権すら奪われているため、彼らは捨て身の覚悟で、危険な行動に出ている。人間は生きる術を失い、或いは死ぬ道しか残されていないときに、どのような行動をするかわからない。そのため、農民たちの反発は相当強く、これは中共政権に窮地に追い込まれた結果である。

2.中共政権の政治体制の内部にも問題が生じた

地方政権の幹部は権力を濫用し、あらゆる手段で自分たちの既得権益を獲得し、その勢力がどんどん拡大している。中共高層指導部は、地方政権を制御する能力と術を完全に無くしている。このような不均衡な状況により、暴動事件は益々激化し、これからも増え続けていく。

中共政権が公表した2005年度の「社会藍皮書」(社会の青書)は、「中国国内において、集団の暴動事件は1993年の年間1万件から、2003年の6万件に増加し、暴動に関係した人数も73万人から307万人に急増した」と書き記している。また、中共政権はこのほど、2006年上半期に、中国国内ですでに10万件以上の大規模な抗議事件が発生したと認めている。

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