陳水扁台湾総統外遊、専用機急遽航路変更=中共の圧力

【大紀元日本9月5日】陳水扁台湾総統は9月3日から、空軍1号の専用機で、4日間に渡って、パラオ諸島およびルナウなど南太平洋諸島を訪問した。台湾総統府秘書次官・劉世芳氏は3日、今回の飛行航路はフィリピンを経由する予定になっていたが、中共当局がフィリピンに圧力をかけたため、急遽、日本経由に変更したことを明らかにした。

台湾当局は3日午後、日本政府に対して緊急に飛行航路の変更を連絡し、それに対して、日本政府は陳総統の専用機が日本上空を通過することに同意、台湾外交部(外務省にあたる)スポークスマン呂慶龍氏は、日本政府の協力に感謝の意を示した。

台湾総統の元首専用機での海外訪問は、60年以来初めてで、また、陳総統は二期の総統任期期間中に、中華民国国旗が描かれている専用機での海外訪問も初めて。陳総統の今回の外遊に、呂秀蓮副総統、蘇貞昌行政院長、王金平立法院院長および民主党党首・游錫堃氏、駐台湾各国大使代表たちは空港まで見送った。

陳総統は、「空軍1号の専用機でパラオを訪問することは、台湾元首の外交において大きな一歩を踏み出したことになる。台湾の国際活動範囲の開拓に新しい歴史のページを作った。台湾が主権国家である存在事実を国際社会が直視してくれるように、我々は国旗を背負って、決意を固め動揺せずに前進しなければならない」と語った。

米側は、台湾の与野党の論争に対して、あくまでも中立の立場を示すために、陳総統専用機のグアムの経由を認めなかった。それゆえ、陳総統は9月6日の帰国に際しては民間の中華航空を利用することになった。

すでにパラオに到着している陳総統は、第1回目の台湾および太平洋首脳会議に参加する予定。

陳水扁総統は3日、空軍1号の元首専用機にて「第1回台湾および太平洋首脳友好会議」を参加するために出発した

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