中韓歴史をめぐり争議、「東北プロジェクト」予定よりも早く終了

【大紀元日本9月13日】香港にある中国人権民主運動情報センターによると、アジア欧州首脳会議(AESM)において、中国温家宝首相は韓国盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と中国社会科学院の行っている「東北プロジェクト」学術研究について会談した結果、同プロジェクトを9月初旬に予定より早い段階で終了したという。今回の決定について、北朝鮮の核実験実施との懸念に関連があると見られている。

同情報センターによれば、中国社会科学院が2002年2月に開始した「東北プロジェクト」は2007年2月に終了する予定だったという。

「東北プロジェクト」では、高句麗歴史を中国歴史の一部として学術研究を行ってきた。これに対して、韓国と北朝鮮当局は強く反発した。しかし、中国の一部歴史研究家は、古代・高句麗の三分の二の国土は中国東北地方にあるだけではなく、高句麗は古代中国の地方政権の一部だったとのことから、中国人が中国国土における歴史を研究しても問題ないと反論した。

情報筋によれば、北朝鮮が核実験を強行する可能性が高い今現在、朝鮮半島の情勢を一層緊迫させることを避け、また中国が韓国及び北朝鮮との国交関係を緩和する為、「東北プロジェクト」は9月初旬に終了させられたという。しかし、同プロジェクトの「高句麗」についての研究はこれからも継続していくという。中国側は、高句麗は歴史学術上の問題で、したがって、学術問題と政治を同一視してはいけないと強調した。

また同人権民主運動情報センターは、「東北プロジェクト」においてこの2年間に中国当局と韓国当局はかなり争議してきた。一部の韓国議員は、中国は高句麗問題を通じて北朝鮮を合併しようと考えていると認識している」と、指摘した。

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