ドイツ人留学生、兵馬俑に扮し遺跡に侵入

【大紀元日本9月20日】中国の西安で16日午後、世界遺産に登録されている兵馬俑(へいばよう)の遺跡で、ドイツ人留学生、パブロ・ウェンデル氏(26歳)が仮装し、兵馬俑の兵士に扮して、遺跡に入った。警察に見つかるまでの数分間、彼はまばたきもせず、本物そっくりの姿でそのままじっと立っていた。その後一時的に警察の御用となったが、悪意がないことと、遺跡が破損されなかったことから、まもなく、処罰されずに釈放された。

本物そっくりのパブロ・ウェンデル氏(博訊ネット)

パブロ・ウェンデル氏は、始皇帝時代の兵馬俑博物館が開館27年以来、初めて遺跡に侵入した観光客という。同氏は、3ヶ月前に中国に訪れ、杭州某大学の芸術学科の留学生となった。中華文化と兵馬俑に魅了されるあまりに、兵馬俑を扮する服を自作することを決め、「私は多くの写真や資料を参照した。すべての道具は私の手作り、約1週間を費やした」と拘束された後のパブロ・ウェンデル氏は話した。

16日の正午、ウェンデル氏は変装道具を大きな旅行バックに詰め込み、博物館に入館、すぐに兵馬俑に変身した。警備員も当時のウェンデル氏の姿を確認、「彼は写真ばかりを撮っていたため、確かに服装は変だったが、まったく警戒しなかった」という。

午後1時頃、ウェンデル氏は警備員が目を離れた隙に、ガードの柵を乗り越え、兵馬俑の遺跡に入った。通報を受け、現場に駆けつけた博物館の公安部副部長・姜波氏は、「私は現場を一回り巡回したが、彼を発見できなかった。仮装は非常に上手だった…。同僚が教えてくれなかったら、発見するのも容易じゃなかった」と話した。

発見された当初、警備員や、通訳に囲まれる中、ウェンデル氏は依然、一語も発さずに、まばたきもせず、本物そっくりの姿でそのままじっと立っていた。その後、数人の警備員に担ぎられ、遺跡から連れ出された。

結局、ウェンデル氏は博物館の事務所で、一時的に身柄が拘束された。その際、同氏は、「数年前に、西安に始めて訪れる際に、兵馬俑に一目ぼれした。写真をいっぱい撮ったが、物足りなかった。実際に兵馬俑に変装できたときに、興奮するあまりに、気持ちを抑えきれず、遺跡に入った」と供述、自分の行為にはまったく悪意がないと説明、衝動的行動について、博物館側に陳謝した。

博物館側も、同氏は悪意がないことと、遺跡が破損されなかったと判断、まもなく、彼を処罰せずに釈放した。

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