10月1日、天安門広場警備強化、直訴者多数強制連行

【大紀元日本10月3日】北京当局は、中国共産(中共)党の執政開始57周年記念日「十・一(10月1日)」を迎えるために、すでに十数日前から、天安門広場近辺で直訴者の強制連行を行った。1日、天安門広場へ通じる各通路、バス停等で、現れた直訴者たちを拘束するために、20人にも及ぶ警察および武装警察が警備し、さらに多くの直訴者が強制連行された。

当局は直訴件数を減少させ、政治成績を美化するために、国家信訪局、人民大会、公安部、最高裁判所、建設部等に設けられている信訪部へ直訴する殆どの者を拘束したという。一方、警察犬を連れている警察は天安門広場へ行く人々の持ち物を検査し、直訴に関連するものが見つければ、直ちに連行するという。

直訴者によると、9月20日および26日だけでも、当局は夜中まで何度も直訴者が宿泊している「直訴村」を包囲捜索し、300人以上を強制連行したという。一方、20日に上海から上京した200人あまりの直訴者と同行した王志勇氏(音訳)は、27日に国家信訪局で他の38人の直訴者と共に拘束されたという。同氏によると、北京で拘束された上海の直訴者は数百人に達したという。

8日開会の第16回六中全会にあたり、北京警備強化

第16回中央委員会第六次全体会議は10月8日から11日に北京で開かれることに当たり、上海市では上京しようとする直訴者を拘束し始めた。一方、北京の人権擁弁護士・劉安軍氏、直訴者の高玉清氏、王玉萍氏等もすでに当局に監視拘束され、行動の自由を失ったという。

1日午後、直訴者・王志勇氏は記者の電話取材に対して、「我々十数人は29日に北京から上海に連れ戻され、上海市周家嘴公平路にある宿泊施設に監禁されている。他にもすでに数百人が北京から連れ戻され、別々の場所に監禁されている。上海市の韓政市委代書記氏は、11日まで拘束する指示をしたようだ」と語った。

全てがウソ偽り

王志勇氏は、上海にある住宅、土地、財産のすべてが政府当局に強制的に取られたとし、10年前から北京政府を訪ね直訴したが、毎年の「十・一」に必ず拘束されると訴えた。また、北京の直訴者・王学鑫氏は、中共はこれまで民衆の問題を解決した事は無いとし、人民に対してこれまでウソ偽りばかりを言って来たと訴えた。王氏は、上海市党書記陳良宇氏は汚職で逮捕されたなら、人民による審判を行わせるべきであるのに、当局は陳氏を守るようにしたと指摘した。同氏はまた、共産党、人民大会代表などのすべては人民が選んだものではないと述べ、当局のいわゆる人民代表というのは偽りであるとした。

(記者・趙子法)
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