米小学校射殺事件:身を挺した13歳の少女、犯人を恨まないよう呼びかけた祖父

【大紀元日本10月8日】10月2日に起きた、米国ペンシルベニア州ランカスター郡の二ケル・マインズにアーミッシュの小学校の射殺事件は、女子児童と教員補助の女性を合わせ、計5人死亡、6人重症の大惨事として、アメリカでは国民の悲鳴と世論の注目を浴びた。死亡した13歳の少女は自らを犠牲にして年下の女子児童を救おうとしたという。また、殺されたマリアンさんの祖父は、悲しみを抑えながら、犯人に恨みを抱かないよう呼びかけたという。マリアンさんの勇気ある行動と、その祖父の寛容の精神は、多くの人々の称賛を得た。

米国メディア6日の報道によると、他の女子児童とともに人質にされた13歳のマリアン・フィッシャーさんは、年下の女子児童を救おうと前に出て、銃を向けている容疑者に「私を撃って他の子は解放して」と訴えた。13歳のマリアンさんは、人質の中の最年長児。

マリアンさんに続き、12歳の妹バビーさんも前に出て、「次は私にしてください」と要求した。バビーも撃たれたが、奇跡にも命を取り留めた。

この様子は現地アーミッシュの助産婦リターさんによりメディアに明らかにされた。「子どもが射殺された際、パニックになることもなく、平静と勇気に満ちた雰囲気だったそうです。彼らは自分が殺されると分かっているにも関わらず、年上の子は年下の子を救おうとしていたのです。大人にもできないほどの偉大な勇気を示したのです」。

しかし、凶悪犯は女児たちを逃がさなかった。ある生存者の話によると、女児たちがどうしてこんなことするのかとチャールズ・カール・ロバーツ容疑者(32)に聞いたところ、「神を憎んでいる」と答えたという。同容疑者は、10人の女児たちに神に祈るよう命令、女児たちが神を信じていることを確認して射殺したという。

一方、地元の牧師によると、殺されたマリアンさんとバビーさんの祖父は他の親族に対して、「自分の親族がこのように残酷に命を奪われたが、自分たちの心の中に恨みを抱いてはいけない。犯人の邪悪と残酷の一面があるかもしれないが、これを考え続けてはいけない。なぜなら、それに執着することは自分を苦めるだけだからだ」と話したという。容疑者の妻と子どもも10月5日に行われたマリアンさんの葬式に招かれた。これは神職に就いてから25年間の中で、最も感動した場面だと同牧師が述べた。

アーミッシュは、17世紀にキリスト教プロテスタントの再洗礼派として、厳しい信条のために激しい迫害を受け、欧州から新大陸へ移り住む。従順、謙虚、質素を基本とし、現代的な技術を極力使わず、質素な服装をするなど、厳しい規律を守っている。教会の建物もなく、日常の生活の空間を祈りの場とする。教義や儀式などもない。

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