高智晟逮捕事件:弁護人ら、当局の画策非難

【大紀元日本10月15日】8月15日に中国当局に秘密逮捕された人権弁護士・高智晟氏について、代理人の莫少平弁護士によると、同弁護士が10月12日に北京司法当局に高氏について問い合わせたところ、当局は高氏を「国家転覆扇動罪」で9月21日に正式逮捕したことがわかった。弁護人や支援者は、高氏の逮捕が当局に仕組まれたものであると非難している。

自宅に軟禁されている支援者、胡佳氏は10月12日、高弁護士が8月に秘密逮捕されてから、北京市公安局は、本案件が「国家機密に触れる」との理由で、莫少平弁護士の接見要求を幾度も拒否したと明かした。

莫弁護士は10月9日、北京市公安局に再度要求書を提出、高氏の「罪名」と「本案件は、どの司法審理の段階に入っているか」について、書面での回答を求めた。中国の法律の規定によれば、これらの説明は、弁護人に提供すべき最低限の内容である。しかし、北京市公安当局からは如何なる回答もなく、莫弁護士は「中国当局から、家族や弁護人に如何なる書面説明や通知がない」と当局の取るべき手続きの不履行を非難した。

軟禁中の胡佳氏は声明を発表し、中国当局は正当な理由もなく高氏を「国家転覆扇動罪」で処罰しているが、これは憲法で定めている言論の自由の侵害であり、メディアやネットなどの公の場での発言が扇動行為とみなされることや、高氏と弁護人の接見が禁止されることは、高氏の基本的な権利の剥奪と非難した。また、今後、オリンピックの開催地である北京市において、中国司法当局の不正を国際社会に告発していくと述べた。

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