民主活動家・魏京生氏、死刑囚からの臓器摘出を証言

【大紀元日本11月2日】日本を訪問中の中国民主活動家・魏京生氏(米国在住)は10月28日、海外民主運動連席会議日本支部と大紀元時報が共同主催する「民主中国の未来を考える」との講演会、29日にアムネスティ・インターナショナルが主催する「良心の囚人・魏京生氏が語る中国の人権」とのフォーラムで講演を行い、アムネスティを含め国際社会の救援に深く感謝の意を表明すると共に、臓器の強制摘出を含め中国刑務所で行われている様々な実態や、中国の人権状況、国際社会が中国の民主発展に果たせる役割などについて見解を述べた。

同氏は1978年、中国の民主化を願う人々がメッセージを貼り付ける「民主の壁」(北京市西単地区)に、後に世界的に知られることになる「第五の現代化」と題する文章を公開した。そのことが罪となり、後に同氏は2度も中国当局に逮捕され、延べ18年半にわたり監禁された。アムネスティを含め、国際社会が長期にわたり、同氏の釈放を強く求め続けた結果、1997年11月に魏京生氏は釈放され、出所してすぐに米国に救出された。

アムネスティ主催の講演会で、魏京生氏はアムネスティなどの国際団体が自分の監禁中に中国当局に釈放を求め続けたことについて、「私の命は皆さんが与えてくださったものである」と深く感謝の意を表し、「国際社会が中国当局に送った政治犯の釈放を強く求める要求書やメールは、返事は得られないが、確実に政治犯たちの命を救う安全ネットになっている」と述べ、アムネスティに対し、これからも短期的に効果が見えない人権活動に挫けず、救援活動を続け、1人でも多く政治犯を救出して欲しいと懇願した。

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