中国投資のアマゾン地区油田、雇用求める地元住民が占拠

【大紀元日本11月14日】南米エクアドルで、中国資本の「アンデス石油」は10日、同社に地域雇用の促進と地元企業の採用を求める住民に油田作業所を占拠されたため、同地区の採掘作業を一時中断した。

駐エクアドル中国大使館によると、アマゾン地区のタラポアで地元住民300人近くが同日、アンデス石油の北地区に進入し、油田作業所と軽飛行場を占拠し、作業員40人を拘束した。

報道によると、抗議する住民らは、会社側に現地住民の雇用を促進し、地元企業サービスの採用を要求している。エクアドルのアルバーロ総統は、事件発覚後、警察と治安部隊を出動させ、抗議者らを油田から退け、事態は収拾したという。

アンデス石油CEO・張興氏は、「油田で作業していた中国人作業員は全て首都キトに帰還したが、今回の事件で莫大な経済的損失を被った」と述べた。同油田は、日産42000バーレルから14000バーレルの産出量があるという。

アンデス石油は、中国の国有企業「中国天然ガス集団公司」と「中国石油化工公司」との合弁企業。昨年カナダ資本の「エンカナ(EnCana)」を買収したもので、エクアドル最大の外資系企業。

同じアマゾン地区のシュシュフィンディの住民も6日、国営企業「ペトロクエイダー」に対し輸送路の封鎖で抗議し、同企業は9日、抗議者の要求をのんだという。同地区では、ほぼ毎日このような抗議活動で雇用の改善を求めているという。しかし、アンデス石油は、住民らと話し合う考えはなく、エクアドル政府当局に事態の収拾を求めているようだ。

また、アフリカのナイジェリアでも最近、地元住民が中国企業の現地進出により発生した雇用問題に抗議する同様の騒動が起きた。民情を考慮しない「なりふり構わぬ」の中国の海外進出が、軋轢を呼んでいるようだ。

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