北京市:山東省製造はるさめ、有毒物質検出で販売禁止と回収命令

【大紀元日本12月8日】中国でまたも食品から有毒物質が検出された。中国国内メディアの報道によると、北京市食品安全部門は山東省煙台市で製造されたはるさめ商品より、がんを誘発する恐れのあるホルムアルデヒド系の漂白剤「ロンガリット(Sodium Formaldehyde Sulfoxylate)」が検出されたとし、同メーカーに対して販売禁止および商品回収を命じたという。情報筋によると、工業用漂白剤に使用されるこの物質は、はるさめの見た目と食感を良くするという。一方、香港食物環境衛生署は同じ商品が香港で流通しているかどうかについて調査を始めた。

北京夕刊紙によると、販売禁止および回収命令を受けた山東省煙台市の徳勝達龍口はるさめ有限公司は米国等海外への輸出も行っており、事件発覚後、同社の商品紹介ウェブ・サイトはすでに閉鎖したという。

これに対して、香港衛生署食物安全センターは、適時にサンプリングをし分析する等適切な措置を施すと発表した。同センターは2004年より現在に至り、市場に流通している50以上の商品を抜き取り検査が行われてきたが、ホルムアルデヒド検査した5個の検体からは同物質は検出されなかったという。

安全センターのスポークスマンはホルムアルデヒド物質は水溶することから、はるさめを使用する前に水に暫く漬けて、よく洗い流してから調理するように呼びかけた。

一方、香港の食品協同組合によると、香港政府はすべての食品にホルムアルデヒド物質の含有を禁止していることから、香港で流通販売されているはるさめは安全であると主張した。しかし、目視だけでははるさめ商品に有害物質の含有は区別できないことから、多くの販売店は信用度の高いメーカーより仕入れるしかないとの意見を示した。

ロンガリットを使用したはるさめは、こしが強く煮崩れしにくくなるという。また、加熱すると、ホルムアルデヒドなど劇毒およびがんを誘発する物質が析出され、食したのち、胃の痛み、嘔吐、呼吸困難に陥り、肝臓、腎臓および中枢神経を冒し、奇形をもたらすなどの影響が出ると言う。

ロンガリットは、日本でも1970年頃、食品添加物として使用されていたが、ロンガリットを使用した食品を蒸すなどした場合、亜硫酸ガスが発生し、涙や咳が出るという。亜硫酸ガスは第一次世界大戦で使われた毒ガス。

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