香港:中国産淡水魚の出荷禁止、水産業界に打撃

【大紀元日本12月10日】中国産淡水魚から発ガン物質を含むマラカイトグリーンが検出されたため、香港向けの中国産淡水魚は出荷禁止となり、8日現在未だに解禁されていない。この事件の影響を受け、香港で魚類販売を携わる約1万人の業者は営業停止させられる羽目になり、推定経済損失は1・5億元(約22億5千万円)に上るという。

香港九龍海外魚類輸入卸業者協会の許漢文・理事長は、大陸の2箇所の魚類養殖場の淡水魚からマラカイトグリーンが検出されたことで、すべての養殖場の出荷販売を禁止したやり方は合理的ではないと大陸当局を非難した。許理事長は、問題になった2箇所の養殖場を含む番ユ区および中山区の各魚類養殖場等を1週間前に視察し、すべての淡水魚からマラカイトグリーンは検出されていない情報を入手したとし、当局へ香港向けの淡水魚の出荷再開を呼びかけた。

香港九龍水産業協会の林家威・理事を含む業界各社は、大陸からの香港向け淡水魚の出荷再開を促すために、香港政府へ協力を求めた。許理事長はさらに香港政府に対して、淡水魚業者向けの無利息貸付および借入金の免除等緊急措置を施し、香港淡水魚業界の被害を最小限にするよう呼びかけた。

香港食物安全部の麦チェン氏は12月7日にメディアに対して、ここ数日間、淡水魚の20の検体よりマラカイトグリーンは検出されていないが、東南アジアから輸入された3検体の淡水魚より低含量のニトロフランが検出されたことを明らかにした。しかし、中国大陸から香港向け淡水魚の出荷再開について、明確な回答はなかった。

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