中国四川省:漢民族伝統結婚式、古式豊かに再現

【大紀元日本12月11日】ウェディングドレスを着て教会で愛の誓いを交わす、このようなロマンティックな結婚式は中国の若者の夢。しかし、近年、漢民族の古代服装を着て古代の結婚式を挙げる若者が増えている。四川省重慶市奉節県城のある新婚さんは最近、漢服(漢民族の古代服飾)を身につけて、恋歌を歌いながら町を一周する古代の結婚式を行い、町中は数千人の見物者でにぎわった。

新郎・梁ジュンさんと新婦・李雨欣さんは、漢民族の古代服飾に憧れている「漢服ファン」。結婚式に身に着けていた「漢服ウェディングドレス」はウェブサイトで、上海にオーダーメードしたという。また、結婚式の様式も珍しく、午前9時に花嫁は花婿一行に迎えられてから、町の商業区を回り、結婚式場へ向かった。

結婚式場では、琴の生演奏の中で、天地の神および両親に結婚の許しをもらうために、天地および両親を拝み、礼をするという古くからの儀式を開始し、「結髪夫妻(双方とも初婚で結ばれた夫婦)」に因んで、花嫁は花婿の髪の毛数本を切り、自分の髪に「連結」した。さらに、花婿は赤い糸の両端に結ばれている杯に酒を満たし、花嫁と2人で「交杯酒(新郎新婦が杯の酒を半分のみ、また杯を交換して交互に飲む)」を交わした。

梁氏さんによると、花嫁と共に漢服の大ファンで、漢服と古代の仕来りで中国の伝統文化を広めたい気持ちから今回の結婚式を考えたという。二人の漢服は自前だったが、花婿の介添人たちの服飾は「漢ネット論壇」ウェブサイトでこのことを知った人々から無償提供されたという。二人は結婚後も、しばらく漢服で通勤したいと考えているそうだ。

漢民族は中国の56もある民族の中で、中国総人口の90%以上を占めている最多の民族である。1644年、満州族が中国を支配してから、漢民族が強制的に満州族の髪型にさせられ、服飾や慣習などに従うよう強要されたため、3千年も続いた漢民族の礼儀作法、伝統文化などが消失してしまったという。また、近代においても、中国共産党政権による文化大革命により伝統文化が破壊されてしまった経緯がある。

最近、伝統文化に目を向ける人々が増えているようだ。特に今年の七夕(漢民族の伝統的な祝日)に、上海、広州、青島、寧波および南京各市の町、公園やバーで漢服愛好者が多く現れ、メディアの注目を集めたという。

関連記事
極真会館の長谷川道場出身、纐纈卓真氏にインタビューした。その強さの秘密を聞いてみた。また、インタビューの間に空手についての情報を挿入してゆく。
「黨」(党)は、日本語と同じく、政党、徒党というように、組織や団体、グループの意味で、マイナスの要素を含みます。
600年の伝統を誇る漢方医の家系に生まれる舒栄氏は伝統文化の視点から、経済、中共の内部闘争、中国の未来と運命などについて、2024年の運勢を分析した。来年は経済不況、2025年、大きな問題が起こり、習近平は権力を失うことになる。
2023年は驚きと波乱に満ちた一年。誰もが凶を避けて過ごしたいが、人間がいくら計画通りに物事を進めようとしても、天の計らいでその通りに進まないことがある。舒栄氏は伝統文化の視点から、疫病、経済、戦争、中共の内部闘争、中国の未来と運命などについて、2024年の運勢を分析した。
中国古典舞踊の最高峰・神韻(シェンユン)芸術団は、名古屋会場を皮切りに、2023年12月22日から2024年2月16日にかけて、全国12会場で42公演を挙行する。神韻に関して、あまり知られていない基本的な事をまとめてご紹介します。