中国浙江省:教会の強制解体衝突事件で、信者8人が裁判

【大紀元日本12月25日】浙江省杭州市蕭山区党山鎮車路湾村で今年7月、約500人の公安職員が建築中のキリスト教教会を強制解体したため、3000人のキリスト教信者と衝突し、信者8人が逮捕された。この信者8人について、「暴力を扇動し法律に抵触した」容疑による裁判が12月22日、杭州市蕭山区人民裁判所で行われた。

AP通信社によると、男性7人と女性1人の合わせて8人の裁判は22日午前に行われたと、杭州市蕭山区人民裁判所の職員から確認したという。8人の氏名および裁判ついての詳細はわかっていないが、被告側の弁護士は、有罪になった場合、8人は少なくても3年の刑を言い渡されると示唆したという。

香港に拠点を置く中国人権民主運動情報センターは、今回の教会強制解体は浙江省政府および地区機関が今年6月に発表した「不法建築物解体令」に従ったものと発表した。また、多くの国際人権団体は、このやり方は、中国共産党(中共)がキリスト教の独立を抑制する手段であるとの見方を示した。

車路湾村のキリスト教信者は、地元での教会建設にあたり、当局の許可を望んでいたが種々の妨害があったため、やむを得ず無許可で教会建築を行ったという。

中国において、すべての教会の運営は国家の承認が必要とされ、監視制御を受けなければならない。キリスト教徒は中共がコントロールしている官製教会での礼拝のみ許され、許可されていない集会は弾圧され、招集者が逮捕されている。しかし、多くの中国キリスト教信者は許可を受けていない地下教会で礼拝を行っているのが現状である。今年7月のキリスト教信者と公安職員との衝突はこれまでで最大規模であると言われている。

関連記事
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
メディアのスクープ話が世の中を動かす。特に最近は「文春砲」など週刊誌メディアの元気が良い。同時に報道のありかたが問われている。国が国民の幸福を奪うことがあったら、ある程度、国家権力の作ったルールを逸脱する「反社会性」を持ち、戦わなければいけない時がある。記者は反社会的な面を持つ職業で、メディアは反社会性を持つ企業なのである。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明