中国語、米小中学校で大人気

【大紀元日本12月25日】中国語はすでに米国内の小中学校で人気科目になっている。多くの米国人家庭が子供に小さい時から中国語を学習して欲しいと願い始めた。これは最近の米国内小中学校での中国語授業の増加からも伺うことができる。

インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙10月16日の報道によると、ノースカロライナ州グレンウッド小学校のパリス・ブェデル(8)は典型的なアメリカン・キッズで、彼は毎日半分以上の学習時間を中国語に費やしているという。彼の学校では、中国人生徒と西洋人生徒が半々を占めている。

米国のキャンパスで国際教育を推進しているアジア協会の執行主任マイケル・レビン氏は、多くの人は中国語がすべての言葉の中で、もっとも広く使われている言葉であることに気づいたことから、次々と学校の学習科目に取り入れることになったと説明した。

プリンストン大学が2002年に行なった、米国内の中学校1年生から高校3年生における調査では、その時すでに2万4千人あまりの生徒が中国語を学習しているという結果であった。そして、その数は現在倍増しているという。

また、米国大学理事会は今年の秋に設けた新しい中国語および中国文学の先行プレスメント授業と試験は、米全国で300以上の高校が受け入れられると推算されている。さらに、現代言語協会の執行主任ローズマリー・フィール氏は、1998年から2002年の間に、大学で中国語を学習している生徒は20%増加し、2002年の時点ですでに3万3千人が学習していたという。

もっとも注目されているのはシカゴ市の中国語の授業である。調査によると、シカゴ市では5千人(殆どが西洋人)余りの生徒が17の小学校および10の高校で中国語の勉強をしているという。

一方、ノースカロライナ州のグレンウッド小学校の中国語授業は2000年に数人の親が求めて始めたという。460人の生徒の内、すでに116人が参加している。この小学校はチャペル・ヒル市内にあり、ノースカロライナ大学の所在地でもある。華人学生および研究学者の増加によって、人口も増えた。また、中国人の子供を養子にした家庭も多い。

グレンウッド小学校では、各クラスに中国語および英語の先生が配置されている。先生たちによると、幾何学や科学等の理科の授業では中国語を用いる傾向があり、その他の抽象的な学科の場合は、英語で教える傾向があるという。

米国の学校で中国語の授業を展開させる最大の障害とは、合格した教師を獲得することである。シカゴ市の中国語授業推進を担当する責任者ロバート・デ-ビス氏は、インターネットで募集したり、さらに上海まで渡り教師を探し求めたが、適任者は見つからなかった。また、適切な教材を用意することも極めて困難である。米国内の学校は中国からの教材をまったく受け入れることができない事から、多くの教師は自ら教材作りをしているという。

(記者・孫サン)
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