中国次期国家主席の座を狙い、共産党内の権力闘争はすでに開始

【大紀元日本1月14日】海外メディアはこのほど、中国共産(中共)党の曽慶紅・国家副主席側の派閥から、胡錦濤国家主席に対して、2008年以降の次期主席再任を止め、曽慶紅・副主席を国家主席に任命するよう求めたと報じた。中共高層部関係者からの情報によると、この提案は中共党内で論争を引き起こしたという。

情報提供者によると、同提案は胡総書記が中共勢力の拡大に専念できるようにするのが目的であるという。一方、国家主席と党総書記を2人が担当する人事配置は、80年代の_deng_小平による改革時期の政治的アレンジを回復させることができるという見方もあった。これに対し、中共幹部人事異動を長期にわたり観察している作家の高新氏は、アジア自由ラジオの取材で「_deng_小平の後期の政治政策、または、政治に関する遺言とまったく相反している」と反論した。

高氏によると、江沢民は第16期中全会で後継者を按排した時に、党の総書記、中央軍事委員会および国家主席を1人に担当させると常に_deng_小平の談話を持ち出して、強調していたという。

一方、香港「動向」誌の張偉国・編集長は、中共第17期中全会の前に党内の権力闘争が激化した現状からみれば、今回の提案要求は論理的には考えられるとの見解を示した。

張編集長は、胡総書記は昨年、「上海閥」の重要人物・陳良宇氏を取り締まりが実現した背後には、曽副主席の大きな協力があったからだとし、曽副主席の派閥から出たこの提案は、政治における駆け引きであるとの見解を示した。張編集長は、陳良宇氏の案件処理は途中から進まなくなったことは、曽副主席側の駆け引きと関連していると分析した。

張編集長は、最近の状況からみると、胡総書記は中共内部における権威は明らかに脅かされているとし、胡総書記はこれに対して多くの措置を施し、多くの行動を取ったが、権力を一手に収めることには程遠いのだとの見解を示した。

一方、海外メディアの報道に対して、作家の高新氏は、中共のNo.1としての胡総書記は、国家主席を譲れば、国際舞台における活動身分を失うことから、多大の不便をきたす上に、中共自身にも損害をもたらすとの意見を示した。

これに対して、張編集長は報道の信憑性はどうであれ、第17期中全会の前から中共内部各派閥は、将来の権力闘争のためにすでに政治的攻勢を始まっているとの見解を示した。

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