違法経営炭坑・取材で襲撃され、中国人記者死亡

【大紀元日本1月19日】「中国貿易報」山西省駐在報道員2人が9日、山西省大同●源(フンユエン)県で採掘・営業許可を取っていない炭鉱を取材したところ、違法経営者に指図された暴漢らに襲撃され、蘭成長・記者が脳内出血により翌日死亡、同行したもう一人の記者は、右足を複雑骨折した。「中国貿易報」広報担当・高文文氏は、大紀元時報の電話取材に応え、「記者が襲撃されたが、どういった経過だったのか、事実関係がまだ明らかにされていない。同件に関し、山西省委員会や省の委員会宣伝部、警察当局などからコメントはない」と述べた。(※●はさんずいに軍)

「中国貿易報」のある記者は取材に応じ、「蘭記者とその同行取材者は、炭鉱の真実を報道しようとしたために、取材終了後に腹黒い炭鉱経営者が雇った暴漢に襲撃された。この事件は、国内ジャーナリストの公憤を掻き立てたが、上層部からの指示で口止めされた…真実はすでに明らかだ。証人も物証も揃っている。いまさら、さらに何を調べるのか?これは構造利権の問題であり、官民癒着なのだ」と述べた。●源県公安局は同件に対し「事実関係を調査中」「明文規定によりメディアにはノーコメント」としている。

最近、中国人ジャーナリストの襲撃事件が相次いでいる。「四川新聞」ニュース・ネットの陳宇・記者は、道路料金の違法徴収問題を報道したため、成都市公安局により14日夜、「秘密漏洩」容疑で連行された。連行後21時間して解放された陳記者は、「海外からの強い関心に感謝したい。公安当局からは、海外メディアの取材に応じるなと釘を刺された」と悔しさを滲ませた。また、「南方日報」の14日報道では、同紙の写真報道記者・梁文祥氏が、自宅付近(広州市海珠区森語星園小区門口)で、身元不明の集団に襲撃され、重傷を負った。2006年12月末、「山西晩報」の記者も介休市で炭鉱を突撃取材し、暴漢らに襲撃された。

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