台湾・陳水扁総統、今度は「台湾」名義で国連加盟申請

【大紀元日本1月27日】台湾の陳水扁総統は26日、「台湾」名義で国連加盟申請することを表明、これは台湾がこれまで採ってきた「四不承諾」(*)に反しないとの認識を明らかにした。

陳総統は、「(台湾という名義で加盟申請することは)国名の変更に当たらない。国連加盟国の約四割は、加盟時に申請した名義と正式の国名とが一致していない。したがって、台湾という名義での加盟申請に努力してもよいはずである」と述べた。

黄志芳・台湾外相は、「台湾名義での国連加盟という陳総統の提案は民衆の声を代表するものだ。外交部は行政部門の立場でさらに評価、企画を推進し、関連部署と共に改めて見直し、練り直していきたい」との意向を表明した。

台湾はこれまで、正式名称の「中華民国」の名義で国連加盟申請をしてきたが、過去14回にわたって大陸中国などの「ロビー活動」でその加盟を阻止されてきた。極東アジアでも数少ない民主主義社会の一つである台湾が、日本・韓国などとともに国連に加盟していないのは、アジアの民主化にとって大きな痛手だ。台湾の国連加盟実現に向けての「後押し」こそが、日本政府が勇気を持って採るべき正道であり、期待されるところだ。

(*)「四不承諾」-陳水扁総統が2000年5月の就任演説で表明した公約。その内容は中国が武力行使しないことを条件に、「独立を宣言しない」「国名を変更しない」、「『二国論』を憲法に盛り込まない」、そして「統一か独立かを問う住民投票を行わない」という「4つのノー」である。

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