中共権力闘争の新動向:胡錦濤が懸念する軍の不穏

【大紀元日本2月1日】第17次全人大(以下、「17大」)を控え、中共上層部の権力闘争が日増しに白熱化している。曽慶紅は、胡錦濤に国家主席の地位を譲るよう求める一方、胡錦濤と彼の御用ライターは、「民主は悪いものではない」の言論を打ち出した。他方で、軍隊の飛行機墜落事故が不断に発生している…。

雑誌《動向》の張偉国・編集長は18日、大紀元の取材を受けた際、次のように述べた:現在、発生している多くの出来事は表面上関係がないように見えるが、実際は、一つの局面の中で動いている。これらは、相互に牽制、影響しあい、複雑に絡み合っているが、その手がかりを探ることで相互の関連や、背後にある本質を見極めることができる。既刊の《動向》誌は、胡錦濤が北海艦隊の演習を視察した際に、胡錦濤が乗った軍艦が砲撃を受けたが、この事件は、政変発生の火種がますます蓄積されており、中南海の龍座の下は、まさに噴火しようとしている火山口となっていることを示している。中共上層部は政治面において闘争を繰り広げているだけではない。既に、闘争は、実弾による人身への脅威や、軍事政変の兆候にまで及んでいる。

17大の到来が近づくにつれ、軍隊各級の権力階層の調整も、既に日程に上がっている。2007年に胡錦濤が直面する難題は、国家と政権の安定に関る軍隊について、上層部の権力配分のみならず、13億の人民と不可分の関係にある軍人全体の状況についても解決しなければならないことである。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。