台湾・香港:中国当局の理由無き禁書、各界から強く譴責

【大紀元日本2月7日】中国共産党(中共)宣伝部門および国家新聞出版総署が本年初め、言論出版の自由を制約する新措置を発表し、理由もなく国内作家8人の著作を禁書にした。これに対し中国国内外で激しい議論が引き起こされ、香港および台湾の評論家らを含む各界から当局に対し強く譴責し、多くの民衆が不満を示した。1949年の中共政権後、非公開の密室審議で新聞出版制約を行っていることから、禁書にされた当事者らは追及することができないという。

禁書にされた8冊は、中国現代史と当代史のドキュメンタリーおよび文学作品。香港で開かれた「国際ペンクラブ」の会議に参加した時事評論家・何亮亮氏は、香港の人々は、北京当局の禁書に対して強い関心を寄せた一方、中国当局の報道メディアはこの情報を避けようとしていると指摘した。

何氏は、「新聞出版総署と共産党の主管部門は、いまだに禁書という古いやり方で言論の自由をコントロールしようとしている。当局は、中国公民が享受すべき法律保障権利を尊重したくないのだ」と分析し、「中国当局は旧ソ連を研究する際、自国の宣伝体制は旧ソ連とまったく同じことに気づいていない。旧ソ連の膠着した完全に反人民的な宣伝体制は、極めて大きい影響として旧ソ連自体の解体と崩壊を左右した。北京当局はこれに対してまったく気づいていないのだ。当局はそれと同様な制度で、すぐさま禁書したりすることは、中国にとって非常に不利である」と指摘した。

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