中国70都市で地盤沈下、上海が最も深刻

【大紀元日本2月19日】中国では現在、70あまりの都市で地盤沈下が著しく進行していると観測された。沈下した地盤の総面積は64000平方キロメートルで、都市化建設が進んでいる天津、太原、西安等の都市では、最深2メートル超の沈んだところが確認された。研究者は地下水の過度の汲み上げと無秩序な都市建設計画、高層ビル建築が沈下の主要な原因だと指摘する。

早くから沈下が観測された上海は、地盤沈下の進行が最も深刻な都市だ。沈下が始まったとされる年の1921年から現在まで地盤沈下総面積は1000平方キロメートルに達し、沈下最深は2・6メートルという。専門家の研究によると、上海市の地盤沈下がもたらした経済損失は既に1000億元(約1兆5000億円)に達し、1ミリ沈むごとに1000万元(約1億5000万円)の経済損失になるとみて試算した。上海市政府当局が2000年観測した際、当時上海市における地盤沈下は4.8ミリだったが、しかし2006年の観測で平均地盤沈下7.5ミリと、地盤沈下かなり速いベースで進行しているのが分かった。90年代から始まり現在に続く上海における高層ビルの建築ラッシュなどが地盤沈下を早めたとみられている。

中国経済の牽引車役とされる長江三角州経済圏に位置する江蘇省経済発展地区の無錫市や常州市でも地盤沈下が深刻化している。中国当局が発表した研究データによると、それらの都市での沈下総面積は既に5700平方キロメートルに達し、それは無錫市と常州市との平原面積の約50%を占めており、最深2・8メートル沈んだところが発見されたという。

中国科学院の林学●(金へんに玉)氏は「地下水の過度の汲み上げと過剰かつ無秩序な都市建設計画が地盤沈下の主因で、しかも地盤沈下は地表水質環境の悪化、地割れなどの危険が伴い、容易に察知できないため防ぐのが難しい」と指摘する。

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