致命的インフルエンザウイルスの新発見=『ネイチャー』

【大紀元日本2月20日】アジア各国が旧暦新年を迎えると共に、特に中国とベトナムでは、大量の帰省人口の移動に加え、年越しのための鶏肉の需要も増え、自宅で生きた鳥類を食肉処理する機会も増加している。これらは伝染病を起こす危険性が増すことに専門家が警告している。専門家が心配しているのは、2003年発生し始めた鳥インフルエンザは感染後の致死率はすでに61%に上った。1918年のスペイン風邪はわずか2%の致死率で5千万から1億人の犠牲者が出たことで、専門家らは鳥インフルエンザを軽視できないとしている。

ワシントンポスト紙によると、インフルエンザウイルスに関する新しい研究結果が『ネイチャー』誌に掲載され、米国の研究者は一昨年、1918年のウイルスDNA構造の複製に成功した。それによって、研究者達は実験室で1918年から1919年に発生したスペイン風邪ウイルスを培養に成功し、数万人の命を奪った仕組みの解明に新しい展開を見せた。

サルによる実験で明らかになったのは、1918年のウイルスはある種の事前蓄積能力を持ち、人体の初期感染に対して抵抗する免疫力を抑えるものであった。1918年のウイルスが人体を攻撃する時、人体はウイルスに対抗するために、炎症を起こす高毒物質を大量に作り出し防御するが、それはウイルスとウイルスに感染された細胞を殺すためである。このように繰り返した後、高毒物質は侵入したウイルスを破壊すると同時に人体にも損傷を与え、その症状は通常肺に現れてくる、肺はインフルエンザウイルスが繁殖しやすい部位である。

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