中国:経済成長に伴い、水不足問題さらに深刻化

【大紀元日本3月1日】中国の水不足問題が高度経済発展と共に年々深刻になっている。昨年の中国経済成長は予測を超えた10・7%だったが、無計画な土地開発や異常気象などで、多くの省・市は水不足の問題に直面している。

BBCの報道によると、重慶市付近の多くの農村では、深刻な水不足に直面しており、農民はなす術もなく途方にくれているという。実際、昨年に重慶市は過去50年になかった深刻な旱魃を経験したばかりだった。

中国環境保護活動家の呉徳明氏はBBC記者に同行し、重慶市付近で以前は水が豊富にあったことから、村人は多くの水をもたらしてくれた龍に感謝する意味で、「龍泉村」と名付けた村を訪ねた。そこの農民たちは、当局はあちこちで建設を行ったために、今はすべての水がなくなり、農民たちの農地も全部枯れてしまったと訴えた。

2006年8月20日、重慶市のティエシ村で、70点xun_ネ上雨の潤いを受けていない乾燥した農地に呆然と立っている農民(MARK RALSTON/AFP/Getty Images)

実際、龍泉村のほかに中国の多くの都市においても、当局の各種開発プロジェクトおよび工場建設によって、農村地域の水資源を枯渇させてしまったことだけが唯一の問題ではない。

呉氏は、河川は地元の化工工場から出てきた廃棄物に汚染されたため、多くの農民はその水で病に倒れてしまったという。結局は、農民たち自身の飲み水も確保できない状態でいると明らかにした。呉氏は、水不足と河川汚染の深刻な状況は、中国に至るところにあると指摘した。

中国当局試算では、中国の主要河川の40%が工業用と農業用に適しているが、飲用に適しないと発表している。実際、中国は世界の水資源の7%しか有していないのに対して、世界の20%以上の人口を有しており、国内の乱開発および異常気象によって、水不足は深刻化である。

関連記事
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
メディアのスクープ話が世の中を動かす。特に最近は「文春砲」など週刊誌メディアの元気が良い。同時に報道のありかたが問われている。国が国民の幸福を奪うことがあったら、ある程度、国家権力の作ったルールを逸脱する「反社会性」を持ち、戦わなければいけない時がある。記者は反社会的な面を持つ職業で、メディアは反社会性を持つ企業なのである。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明