中国:海賊版音楽CD・DVD製品、正規市場に深刻な経済損失

【大紀元日本3月20日】中国報道出版総署の柳斌傑・副署長は北京でこのほど、中国製海賊版音楽・画像製品(CD、DVD)の年間生産量が1・2億枚で、海賊版の書物は年間5億冊に上ると明らかにし、海賊版音楽・画像製品の市場流通は、正規市場に数十億人民元(約数百億円)の経済損失をもたらしたと指摘した。BBCが伝えた。

柳副署長は、中国は近年、著作権問題にメスを入れ、取締りを行っているが、依然として満足の行く現状ではないとし、さらに、中国国内の一部国営販売店まで海賊版製品を販売していると指摘した。

中国は2006年9月から今年の7月まで、「ネットにおける著作権侵害による海賊版製品の取締り特別活動」を行い、著作権侵害行動を取締った。

報道出版総署の統計によると、4ヶ月にわたる取締り特別活動で、著作権侵害による海賊版製品が436件、海外との関連案件は130件、違法ネットサイトの閉鎖は205件、司法機関へ送り刑事責任を追求案件は6件があったという。中国は海賊版製品の主要出所とされたため、政府当局は近年において、著作権侵害による海賊版製造に対しての処罰も厳しくした。しかし、海賊版製品は一向に減らないという。

実際、米映画協会は昨年、中国の海賊版映画の出現で、昨年の世界映画業界において27億米ドルの損失をもたらされたという。米パソコン・ソフト業、音楽業および出版業も先月、著作権問題は彼らが中国で数十億米ドル(約数千億円)の損失をもたらされたという。これに対して、米当局は世界貿易機関(WTO)へ同問題の解決を臨むと主張している。

一方、国際レコード業協会が発表した世界におけるもっとも深刻な著作権侵害問題を持つ国の中で、中国が上位を占めているという。

米商務省グティエレス長官は昨年11月、中国側が米国の知識財産権の侵害行為が深刻であるとし、米国が米中貿易関係の拡大および強化の妨げになっていると指摘し、警告した。

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