バチカン市国ラジオ放送:法輪功学習者を狙った中国の臓器狩りを報道

【大紀元日本4月2日】「ローマ法王とカトリック教の声」と呼ばれているバチカン市国ラジオ放送局は、2007年3月30日に「監禁者を殺害して臓器売買」というドイツ語の番組を放送した。

番組の中で次のように報道された:本部がフランクフルトにある国際人権協会(International Society for Human Rights)は、「中国で国家に設立された機関の中で、監禁者されている人から、生きたままでその臓器が摘出され、販売されている」と指摘している。この人権協会からの情報によると、1年前に、臓器強奪、売買の事実が初めて暴露されたという。

二人のカナダ人の弁護士は、(3月30日)ドイツのケーニヒシュタイン(Koenigstein)で開催された中国事務のシンポジウムで次のように報告した:「医者は麻酔をかけられた被害者の体から臓器を摘出する。そして、臓器が摘出されている被害者は、そのまま死んでしまう」。

この二人のカナダ人は、被害者は佛家修煉功法――法輪功の学習者であると確信している。臓器摘出された後の死体はすぐに焼却されるので、被害者の遺体を証拠にするのは難しいと彼らは指摘している。中国に入って現地調査を行ないたいという彼らの要求は、中国政府に拒否された。2000年から2005年まで、中国では移植臓器の出所が説明付かない臓器移植が41500件あるという。

(記者・呉思静)
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