米国:中国産ペット・フード原料から新たに有毒物質検出、自主回収相次ぐ

【大紀元日本4月24日】米国で先月、ペット・フードを食べた動物が多数死亡した事件発生後、ペット・フードが大量回収されたことが分かった。それから1ヶ月経った今月、別のペット・フード製品の回収が再び行われた。今回は、ウィルバー・エリス(Wilbur-Ellis)社が輸入した中国産飼料原料ライス・プロテイン濃縮物(rice protein concentrate)が問題になっており、同社は各製造工場へ納品した同原料の自主回収を行った。

ロイター通信社19日の報道によると、ウィルバー・エリス社側は、ペット・フードの原料であるライス・プロテイン濃縮物はプラスチックおよび化学肥料の製造に使用される化学物質のシアヌルアミンに汚染された可能性があるとし、この物質を摂取すると健康を害し、強いては死亡に至る可能性もあるとみており、自主回収を行ったという。同社は3月に発生したペット・フード原料汚染事件に次いでの、大規模回収である。

米国食品医薬品局(U.S.Food and Drug Administration、以下FDA)によると、すでに1万4千匹のペットがペット・フードを摂取後に体調を崩したとの訴えを受けているとし、この中で政府側が認めた死亡例は16症例だが、同局は実際の数字はもっと多いとの見方を示している。3月のペット・フード原料汚染事件調査では、汚染されたペット・フードの摂取で、犬と猫が腎臓衰弱を発症したことが分かった。

ウィルバー・エリス社によると、同社が供給しているライス・プロテイン濃縮物は中国の会社より輸入しており、輸入後はユタ州、ニューヨーク州、カンザス州およびミズーリ州等地区の「ナチュラル・バランス(Natural Balance )」ペット・フード製造会社へ納入し、キャット・フード(商品名:dry Venison)および缶詰、袋詰形態のドッグ・フード(商品名: VenisonとBrown Rice)、犬の間食(商品名:VenisonとBrown Rice)、猫用乾物(商品名: VenisonとGreen Pea)等の製品に使用されるという。

同社は最近、中国山東省濱州富田生物科技有限公司(BINZHOU FUTIAN BIOLOGICAL TECHNOLOGY)製造のライス・プロテイン濃縮物よりシアヌルアミンが検出され、すでに4月15日にFDAへ報告したという。

(記者・秦飛)
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