「ロシアの白熊」が国内政局に遺したもの
【大紀元日本4月25日】ロシアの初代大統領で民主派と知られ、「ロシアの白熊」の異名をとったボリス・エリツィン氏(76)が23日、心不全のため亡くなった。遺体は、国葬として予定されている25日まで、モスクワの救世主キリスト大聖堂で一般公開されており、これには喪を弔うモスクワ市民など数百人が弔問している。内外の政治家たちも弔意を表わす予定だ。
エリツィン氏の遺体は、黒いリムジンで教会まで搬送され、儀仗隊により栄誉礼で迎えられた。喪主の現ロシア大統領・プーチン氏は、「エリツィン政権の下で、(ロシアは)まったく新しい時代に入った…故人は腐敗した共産ロシアを建て直し、主権在民を実現した」と弔辞を読み上げ、議会での演説を急遽延期し、4月23日を国民の祝日とすると宣言した。
葬儀が行われるモスクワ大聖堂は、1931年にスターリン政権下で破壊され、90年代後半になってエリツィン政権下で復興された。ロシアの聖職者協会が、国葬の司祭を務めるのは、1894年のアレキサンダー三世以来だという。弔問には、米国元大統領のビル・クリントン氏やジョージ・ブッシュSR.も参列する。
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