中国氷河面積激減、河川水源・食糧生産の影響を懸念

【大紀元日本4月26日】「気象変化に関する政府間パネル」(IPCC) は4月23日に、中国の氷河は確実に変化しており、350年前に比べ、4分の1にまで減少していると発表した。2050年にはさらに4分の1の減少が予想されるという。中国大陸および南アジアの数本の主要河川を含み、水量は氷河の減少に大きく影響され、しいては食糧減産に拍車をかけると懸念されている。

中央社によると、IPCCは第二作業チームの第4回評価報告は23日の午後に、中国国家気象局にてアジア地域記者会見で発表された。第一作業チームの秦大河・主席は、中国は世界においても広い範囲にわたり、河川が分布されている国であるとし、河川は主に緯度が低いまたは中間くらいの高山地域で、すなわち、青蔵高原、中国西部国境に隣接する高山地域に分布していると説明した。

秦・主席は、小氷河期より、今から350年前に、中国氷河総数はすでに4分の1が減少し、2050年までにはさらに4分の1の減少が予想されると指摘した。

秦・主席は、長江および黄河の源はまさにこれらの地域からであり、インドやパキスタンの大河もここから起源しており、これらの大河は実に、世界人口の半数に対して、食糧を供給する作物面積に影響をおよぼすと懸念した。

IPCCのプチャウリ議長はこれに対して、南アジア地域の多くの大河も中国の高山地域から起源しており、氷河が消えることによってこれらの河川の水量減少することから、南アジア地域の人々の食糧生産も影響をうけると付け加えた。

同議長は、「人々はこのことに対して何かをしなければならない、先進国家は温室効果ガスの排出減少に協力し、水量減少に直面するこれらの地域の住民たちも節水すべきだ」と指摘した。

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