ロシアの国際法連続違反、73歳の国連難民を中国強制送還

ニューヨークのファールンゴン(法輪功=FalunGong)関連広報サイト「法輪大法情報センター」によると、中国の名門大学の元教授・高春満氏(73)は5月13日、ロシアのサンクトペテルブルグの自宅で、ロシア移民局に突然逮捕され、中国へ強制送還されたという。ロシア移民局の職員によってサンクトペテルブルクの自宅から強制連行された。移民局の職員は口実を作って高氏の自宅に侵入後、すぐに電話線を切断し外部との連絡を取れないようにしたという。高氏は法輪功学習者で、国連から合法難民として認定されている。

3月にもサンクトペテルブルグ在住の法輪功学習者の馬慧さん母子が中国へ強制送還されていることから、同センターは、高氏の連行も中共政権の依頼でロシア当局が行ったものとみている。もし高氏が中国に送還されれば、監禁だけでなく、拷問を受ける可能性が非常に高いため、高氏の身の安全が非常に危ぶまれるという。

高氏は2003年に難民申請後、国連難民高等弁務官事務所に合法難民として認定されている。もしロシアが高氏を中国へ強制送還すれば、その行為はロシアが批准・遵守する義務がある拷問等禁止条約及び国際難民法33条のノン・ルフールマン原則(迫害を受ける危険のある国家へ難民を追放、または送還してはならないという原則)に違反し、国際法違反であるのは明らかである。

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