北朝鮮:北京にいる留学生全員召還、亡命を警戒か

【大紀元日本6月2日】韓国「朝鮮日報」によると、北朝鮮政府は理由の説明もなく、突然北京にいるすべての北朝鮮留学生を呼び戻したという。中央社が伝えた。

報道によると、北京大学に留学している19人の北朝鮮学生は、5月のメーデーの長期休暇を利用して故郷へ戻ったが、5月30日になっても一人も戻っていないという。

「朝鮮日報」によると、その中の1人、北京大学で勉学していた北朝鮮留学生はすでに学業をやめた。しかし、他の多くの学生は北朝鮮側からの召還命令を受けてから、学校側へ退学を申し込んだという。

報道は駐北京の韓国大使館職員の話を引用し、平壌側は外交官および海外にいる北朝鮮子女を含み、海外へ留学している学生に対して、毎年の夏休みに帰国させ、イデオロギー教育を受けさせることにしているという。しかし、北朝鮮政府は何故学期の最中に学生たちを呼び戻したのかについては明らかにされていないという。

北京にいる北朝鮮留学生の人数は、80年代の200人あまりからかなり減少し、現在は約50~60人ほどしかいないという。

一部の韓国メディアは3月の報道では、北朝鮮は各国へ派遣している外交官および海外で商売を行っているビジネスマンに対して、子女1人のみを残し、本人と他の子女は北朝鮮へ送り戻すことになる。この行動は、亡命することを防いでいることが明らかである。

のちの幾つかの報道によると、この命令はあまり重視されなかったという。これは強硬路線を辿る共産国家においては稀に見ることである。

関連記事
人気オンラインゲーム「アクシー・インフィニティ」ソフトウェアに対するハッカー攻撃で6.15億米ドル(約780億 […]
[東京 24日 ロイター] – 海上保安庁は、防衛省の情報として、24日午後に北朝鮮から発射された […]
[ジュネーブ 21日 ロイター] - 国連のトマス・オヘア・キンタナ北朝鮮人権状況特別報告者は21日、北朝鮮に対し、政治犯収容施設で劣悪な環境に置かれた多数の人々を解放するよう呼び掛けると同時に、国際社会に核問題とともにこの問題を取り上げるよう促した。 キンタナ氏は、2014年の国連調査で最大12万人が収容施設で拘束されていることが判明したとし、その後も施設に関する報告を受け続けていると述べた。
[東京 11日 ロイター] - 松野博一官房長官は11日の閣議後会見で、北朝鮮による一連の軍事的な行動について、日本や国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できないと述べた。 防衛省は11日、北朝鮮が2月27日と3月5日に発射したミサイルを米政府と連携して分析したところ、いずれも大陸間弾道ミサイル(ICBM)級だったことが分かったと発表した。当該ミサイルの最大射程での発射試験を行う前に
[ソウル 4日 ロイター] - 米国の北朝鮮研究サイト「38ノース」は4日、商業衛星写真を基に、北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)核施設の活動が活発化しているとの見方を示した。 核分裂性物質の生産が行われているほか、施設拡大に向けた基礎工事が進められており、近く実験用軽水炉(ELWR)の稼働が始まる可能性があるという。ただ、プルトニウム抽出のために使用済み核燃料を再処理する放射化学実験室の能力拡大に向けた