アウン・サン・スー・チー氏誕生日、世界各地のミャンマー女性が一斉祝賀

【大紀元日本6月21日】世界17カ国のミャンマー出身の女性たちは6月19日、ミャンマー民衆運動指導者のアウン・サン・スー・チー氏の62歳誕生日の祝賀活動を一斉に行った。ミャンマー人が多く移民しているタイでは、スー・チー氏の誕生日を祝った一方、ミャンマー軍事政権に対してスー・チー氏の軟禁を抗議し、同氏の解放を求める抗議活動も行われた。しかし、スー・チー氏は依然として軟禁状態にあるため、「ミャンマー女性の日」と呼ばれる同氏の誕生日祝賀活動に参加できない。

バンコクの祝賀活動に参加したミャンマー女性連盟のカシン族代表マノノトサン氏は、ますます多くのミャンマー女性はスー・チー氏の影響を受け、民主を獲得し、平和・民主および非暴力政府を望み、自ら勇敢に立ち上がり、意見を表現するようになった。

女性連盟の報告書によると、これまでに百人以上のミャンマー女性は民主を求めたために、軍事政権に監禁され、その内、1990年国会選挙のときに当選した女性議員4人はすでに監獄で死亡した。現在は、少なくても56人の女性が監禁されているという。

タイ・シュラロンコン大学アジア研究所のミャンマー問題専門家・ポンピモン氏は、すべての政治犯の解放に対して、唯一ミャンマー当局に圧力をかけられるのが中国だと強調した。しかし、中国はこのことに対して終始沈黙しており、スー・チー氏を無視すると指摘し、エイズやその他の人権問題にしか触れないと非難した。

ポンピモン氏は、中国がこのような態度を取った原因とは、ミャンマーは特に油田および天然ガスなど豊富の天然資源を有しており、ミャンマー軍政府に協力していれば、これらの天然資源の発掘権を入手できるからだと分析した。

関連記事
[21日 ロイター] - 東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国カンボジアのプラク・ソコン副首相兼外相は21日、ASEAN特使として初めてミャンマーを訪問した。 23日まで滞在する予定で、初日は軍事政権トップのミンアウンフライン総司令官と会談した。 ASEANは、昨年4月の首脳会合で暴力の即時停止など5項目で合意したが、ミャンマーがこれを履行していないため、首脳会議からミンアウンフライン氏を締め出
ビルマ軍事クーデターにより権力を掌握した国軍が国を混乱に陥れた日から正確に1年を経た2月1日、カナダ、英国、米国がビルマに対して追加制裁を科したと発表した。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は2日、ミャンマーからバングラデシュに逃れたロヒンギャ難民への支援として、日本政府が100万米ドル(約1.14億円)の緊急無償資金協力の実施を決定したと発表した。安全な水や医療などの
[10日 ロイター] - ミャンマー国軍が首都ネピドーに設置した特別法廷は10日、国家顧問兼外相だったアウン・サン・スー・チー氏に対して、無許可の無線機を保有していた罪などで禁固4年の判決を言い渡した。事情に詳しい関係者が明らかにした。 先月下された判決と合わせたスー・チー氏の刑期は6年となる。人権団体は判決内容について全くの事実無根で、政治的な見せしめだと強く批判している。 スー・チー氏は10件
今年12月10日の「人権デー」では、国際社会が「平等」に焦点を当てて社会を考察する。この日はまた、世界各国の軍隊や治安機関が人権保護における自身の役割を見直す良い機会ともなる。