この記事は 清朝:黄檗禅師の預言(その1) の続きです。

 

自壬寅至壬寅六十一年(1962年から2023年)

 黒虎当頭際運康
 西南戦定盡通商
 唐虞以後無斯盛
 五五還須六六長

詩文解釈

・黒虎当頭際運康
 中国共産党による一党専制が国内で本格的に軌道に乗り始める。それは、合法的な統治というより一人の政治的強者が中央集権によって人民を弾圧して実施するものであった。

・西南戦定盡通商
 国共内戦によって国内を掌握した中共は、国際連合の場で中華民国政府を語り、台湾の議席を収奪する。その後、1971年10月25日、台湾は文字通り「世界の孤児」になってしまう。その後、80年代に入り、_deng_小平の台頭により「改革開放」が叫ばれ、経済成長を基盤に政権を安定させる道が採択される。

・唐虞以後無斯盛
 江沢民以降の上海閥の台頭によって上海市を初めとする沿海地方は、外資の直接投資が相継ぎ、都市型の経済発展が加速する。一方、「唐」代以降の中国伝統の正統文化は破壊され、党中央によって厳重に管理された「党のプロパガンダ文化」が推進される。

・五五還須六六長
 1955年、同化政策に反対するチベット民衆と人民解放軍4万との衝突でチベット全土が血に染まった。しかし、それは中共による人民弾圧の序曲にしかすぎず、66年からは中原で復権を目論む毛沢東一派が「文化大革命」の嵐を巻き起こし、約10年間に渡って人民8000万人を闇に葬ることになる。その後、99年7月に今度はその直系後継者の第三世代・江沢民が法輪功弾圧に乗り出し、その強行は現在まで続いている。

 また、五五は、易卦によると「巽為風」であり、党中央からのプロパガンダによって民心が煽動され動揺し、国民相互の監視が始まる卦象だ。これによって国民全体が泥沼に陥る様子を六六「坎為水」の卦で表現している。

 黄蘗禅師の預言に見られるこの一節によると、中国共産党の命運は2023年で尽きることになっている。北京政権が成立したのは、1949年10月なので、計算すると73-74年間であり、これは図らずも旧ソ連共産党が、ロシア革命以来73年の寿命であったのとほぼ一緒だ。

(編者注:本文は作者の見解を表すものであって、大紀元時報の見解を代表するものではありません。)