中国上海:人権活動家獄中で死亡、拷問・虐待か

【大紀元日本7月17日】上海人権活動家・陳小明氏は、直訴者と米大使館領事の面会を手配したため、昨年当局に逮捕された。陳氏は、獄中で重病に罹り、今年6月29日に治療のため病院へ運ばれたが、7月1日に死亡した。陳氏の家族は刑務所側が治療を遅らしたことに抗議した。一方、陳氏を知る上海の直訴者は、陳氏の死亡は獄中での虐待によるものだとみている。自由アジアラジオ(RFA)が報じた。

香港の「中国人権民主運動情報センター」7月12日付報道によると、陳氏の服役中に家族は、すでに何度も治療を申し込んだが、刑務所側に拒否されたため、陳氏の病状が悪化したという。

陳氏の母親は「元々健康な体だった。入獄してから具合が悪くなった。しかし、刑務所側は薬もあげなかった。彼自身も肝臓がよくないとのことで、外部の病院で治療したいと申し込んだが、無視された。結局白茅嶺刑務所へ移送されてから、音信不通になった」と語った。

陳氏が提籃刑務所病院へ運ばれてから、家族たちが知らされた。家族は病院に駆けつけたときに、痩せこけた陳氏はすでに息も絶え絶えになっており、話すことも出来なかったという。陳氏が大量喀血したため、家族がこのときに、ようやく治療の申請ができたという。申請手続きが終わり、陳氏は上海中山医院へ移送されたが、同日午後7時半ごろに大量喀血により死亡した。

一方、上海直訴者・陳恩娟さんおよび傅玉霞さんは、陳氏が末期肝臓がんで亡くなったとする病院側の死亡報告書によると、1年4ヶ月前に入獄した当初の検診で、すでに分かっていたはずだと陳氏の死亡原因を疑問視し、陳氏は刑務所で虐待、拷問された上、治療も施されなかったため、死亡したとみている。

陳小明氏は、長期にわたり強制立ち退きを強く反対する直訴者で、権利が侵害されたほかの住民のためにも提訴を手伝っていた。2006年2月15日、陳氏は米国領事と直訴者との面会を手配したため、逮捕された。

「中国人権」は、上海当局が重病に罹った陳氏の外部治療権利を剥奪したことに対して強く譴責し、陳氏が獄中で受けた非人道的虐待および拷問が陳氏の死亡の主要原因であると示した。

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