中国:翻訳人材不足、需要の6割程度

【大紀元日本7月18日】中国外国文化局黄友義・副局長はこのほど、外国語のできる人は多くいるが、適切な翻訳のできる人は少ないと「翻訳人材不足」を明らかにした。実際、翻訳人材は需要の6割程度だという。

上海「文匯報」によると、北京第2外国語大学の王頴教授は、中国で仕事をしているまたは、旅行をしている外国人に対して調査を行い、半数以上の調査対象は中国の標識、標示、道路標示、公告、公共場所などの英語表示が明確ではなく、わかりくいことが分かった。

黄副局長によると、現在中国国内にある外国語表示には3つの共通の欠点がある。すなわち、①統一性がない②同一の中国語が異なる英語訳文になっている③機械的な翻訳、例えば、模範トイレを「model toilet」(英語ネイティブには、「ファッションモデル専用の便所」の意に取られやすい)に訳すなど、泣くに泣けずに笑うに笑えないことが多々あるという。また、翻訳時に不注意によるスペルミスも良く発生している。

黄・副局長は、翻訳する際、外国語の分かる者を採用しているが、関連の専門知識が欠けていることから、不適切な翻訳になったと現状を説明した。

黄・副局長は、法律、科学技術、旅行観光などのさまざまな背景知識が必要な翻訳には、専門知識が必要であると強調した。また、関係部門は現在、翻訳人材のための検定を通じて、異なる業種および部門がもっとも適切な翻訳者を選定できるように、翻訳鑑定制度を制定・推進していることを明らかにした。

東師範大学の潘文国・教授は、多くの表示はすでに国際的用語があり、統一した用語の使用は必須であると指摘した。少し前に、上海市当局は、「上海市道路名称英訳規則」案を通過し、今後は「上海市地名弁公室」が規則に準じて現在の道路標識の英訳名称を変更する業務担当になると明らかにした。

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