人民解放軍は共産党のための武装集団=中国国防部長

【大紀元日本7月21日】中国国防部の曹剛・部長はこのほど、「中国共産党による軍隊への絶対支配を堅持し、『敵対勢力』が促している『軍隊の国家化』に対し厳重に警戒すべき」と発言した。専門家によると、一党専制の政治体制下、中国の軍隊が政権の道具になってしまうのは、必然的なことであるという。

中国国防部の曹剛・部長は、上海協力機構国防部長会議に出席する際に、「党の命令に従うのは、中国軍隊の設立原則であり、中国軍隊は党の政治任務を執行する武装集団であり、党の旗は軍の旗、党の任務は軍の任務、党による軍隊への絶対支配を堅く堅持しなくてはならない」と強調、「敵対勢力は、中国の軍隊を欧米化、分化するのを企み、『軍隊の非党化、非政治化』『軍隊の国家化』などを鼓吹しているが、中国の軍隊は堅く党中央指導部、中央軍事委員会、胡錦濤・主席の命令に従う」と発言した。

米国VOAは、専門家の分析を引用、「軍隊の国家化は現在、すべての民主国家の共同認識であり、原則である。国が民主制度を実行しているかを判断する重要な基準である。軍隊が政治から独立しなければ、個人あるいは政党の支配を受けるのは必然的で、結果、社会の発展への重大な支障となる。中国の憲法は、軍隊の指導権は全国人民代表大会とその常務委員会に属すると定め、中国共産党には授権していない」と報じた。

▶ 続きを読む
関連記事
米銀行大手のJPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ、シティグループの各最高経営責任者(CEO)は21日 […]
バイデン米大統領は18日、米CBSテレビのインタビューで、中国が台湾に侵攻すれば米軍が防衛すると明言した。台湾 […]
米上院外交委員会は14日、台湾への関与を強化する「台湾政策法案」(Taiwan Policy Act)を賛成1 […]
台湾の半導体大手、聯華電子(UMC)創業者の曹興誠(ロバート・ツァオ)氏(75)は1日、台湾軍と連携して活動で […]
台湾の民間シンクタンク、台湾民意基金会は16日、ナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問や中国軍の軍事演習などに関 […]