釣魚台迎賓館前、多数の陳情者ら「国際的直訴」

【大紀元日本7月23日】北京の釣魚台迎賓館で北朝鮮の核問題を巡る六カ国協議が行われた20日午前、地方から上京した直訴陳情者らは、釣魚台を目指し、記者会見に臨む各国代表との接見を希望し、その窮状を訴えようとした。直訴者らによると、これは「国際的直訴」だという。

国内非政府組織「民生観察」の活動家らは、20日午前9時頃に現場に到着、午前中だけで少なくとも200人以上の直訴者を確認した。湖南省から来たという農民工(農民の出稼ぎ労働者)・李健則さんによると、現場を訪れた人数はもっと多かったという。

これに対し、警察当局は、事前に察知していたのか、警戒準備は万全であった。付近に、警察車両20~30両以上を待機させ、大量の制服警察官を大通りに配置したほか、私服警官も大勢待機させ、街路を警備させた。警察の現場指揮官は、パトカーの中から無線で指示を出していた。

午前中には、陳情経験のない陳情者3人から5人、さらに10人、20人が釣魚台内に駆け込んだが、次々と逮捕されて大型警察車両に連行され、馬家楼拘置所に送致された。さらにかつて陳情を経験した者らは、各自分散して、さまざまな方向から釣魚台の敷地内を目指したが、周到に準備した公安によって、午前中に全員逮捕された。逮捕された人数は、実に大型警察車両二台にもなり、逮捕された直訴者らは、口々に「腐敗官僚を打倒してやる!」などと叫び、一般市民の衆目を集めた。

20日午前11時頃には、民生観察と接触していた前出の李さんから突然電話が入った。「私はいま、馬家楼の拘留所で殴られている。衣服は脱がされ、大便も垂れ流しだ…全身が痛い…」、李さんによると、釣魚台で逮捕されてから、拘置所に移送され、警察は届出がなかったと口実をつけ、牢番4~5人が一斉に彼を殴りつけたという。

(写真・民生観察提供)

(写真・民生観察提供)

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