中国江蘇省:危険物積載車が転覆

【大紀元日本7月23日】江蘇省金湖県の国道で28トンの危険化学品を積載したタンクローリーが転覆したため、タンク内の液が漏れるという事故が発生し、当地の千人以上の村民が緊急避難した。ラジオ自由アジア(RFA)の高山記者がレポートした。

7月18日深夜、28トンの化学品―アクリル酸甲樹脂を積載したタンクローリーが横転し、205国道江蘇淮安段の側溝へ入り込んだ。転覆した際タンクのバルブから液が漏れ出した。運転手と護送員二名は負傷。

この事故について金湖県人民政府オフィスへ電話をかけ、当直していたオフィス主任・浦氏にインタビューした。

記者:国道205江蘇淮安段で28トンの危険化学品を積載したタンクローリーが転覆する事故が起きたが、現在周辺の住民はどのような状況か。

浦氏:住民に問題はない。今日の午前中、私はその現場にいた。

記者:では、溢れ出した化学品は処理されたのか。

浦氏:溢れ出てはいない。処理は皆が分担した。何の問題もない、皆家へ戻った。もし広い範囲で漏れ出していたら危険だが、バルブが少し開いただけで、漏れ出したのもほんの少しだけだった。

浦氏の話では公安および消防などの各部門が応急処置をし、事故はすぐに処理されたという。また江蘇省と淮安市の指導部が現場で指揮をとり、化学品中毒を防ぐため付近の3つの村千人余りの村民を一時避難させたという。

記者はさらに淮安交通警察隊に電話をし、状況を確認。

淮安交通警察隊の林さんの話では、事故を起こした車両は東風のタンクローリー車で、南通危険化学品運輸公司に所属しているという。19日晩、事故車両は現場から運ばれて行き、国道の通行は回復し、運転手と護送員は病院で治療を受けており、具体的な事故原因は調査中だという。

南京化工学院の崔克青教授によれば、アクリル酸甲樹脂は危険な化学品で燃えやすく、その蒸気と空気で爆発性の混合物が形成され、引火や高熱により燃焼爆発を引き起こすという。さらに刺激性と毒性を持ち、高濃度のものに触れると口からよだれが出て、目や呼吸器に刺激症状が現れ、重症の場合は死に至る。このような危険物の搬送は関連規定を遵守し、決していい加減に取り扱ってはならないという。

関連記事
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
メディアのスクープ話が世の中を動かす。特に最近は「文春砲」など週刊誌メディアの元気が良い。同時に報道のありかたが問われている。国が国民の幸福を奪うことがあったら、ある程度、国家権力の作ったルールを逸脱する「反社会性」を持ち、戦わなければいけない時がある。記者は反社会的な面を持つ職業で、メディアは反社会性を持つ企業なのである。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明