陳良宇・上海市元トップ、司法機構に送検

【大紀元日本7月29日】中国中央政治局会議は7月26日、中共中央紀律検査委員会(略称、中央紀委)の陳良宇・元上海市トップの汚職問題に関する審査報告を審議、同容疑者に共産党員の除籍、公職を剥奪の処分を下した。犯罪容疑に関しては、司法機構に処理を委ねた。

陳良宇・容疑者は上海市共産党委員会の元書記、江沢民が率いる「上海派閥」の重要メンバーでもある。去年9月、上海市の社会保障基金をめぐる汚職問題で、中共中央指導部が彼を解任した。中新社の報道によると、中共中央の決定に従い、中央紀委は昨年9月から、陳良宇・容疑者の汚職問題を立案調査し始めた。

その後の調べで、陳良宇・容疑者が上海市黄浦区の区長、市委員会の副幹事長、副書記、副市長、代理市長、市長、党委員会の書記、中央政治局委員を歴任期間中に、職権を濫用、上海市社会保障基金の資金を不正流用、一部の私有企業に違法融資した。また、一部の企業家による国有企業の株式の不法取得を手助け、国有財産に重大な損失をもたらしたという。

今回の中共中央指導部の決定は、陳良宇・容疑者は、①職権を濫用、親族の企業経営活動に巨額な不正利益を獲得させた②道徳が著しく欠け、職権を利用して、女性に性的関係を強いる③厳重な紀律・法律違反を犯した部下を庇護などと記録した。

今回の決定で、陳良宇・容疑者の汚職案件への1年近くの調査が終わり、次では司法審理に入る。情報筋は、陳良宇・容疑者は江沢民・元国家主席が率いる「上海派閥」の中心人物であり、江沢民の2人の息子は上海で職権を利用して、巨額な財を構築したことと関連しないはずがないと分析、陳・容疑者の次に、いよいよ江沢民一族の番であるとの見方を示している。

本汚職案件に関与した中共幹部について、全員の人民代表大会代表の資格を剥奪した後、党内での処分を公表、司法機構に送検した。

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