中国江西省:繊維製造工場、8千人ストライキ当局に弾圧

【大紀元日本8月1日】7月26日、中国江西省新余繊維工場の労働者による大規模のストライキが発生し、当局は公安、武装警察を千人以上出動させ、労働者たちを追い払った。多くの労働者が強制連行された。

情報筋によると、新余繊維製造工場で働く7~8千人の労働者は、企業側の制度改正および低賃金や福利に対する不満が募り、7月26日午前10時ころ、全工場の殆どの労働者が町に出て抗議を行った。工場の稼働がそのまま止まったという。

取材に対して抗議参加者は、繊維工場側に対して何度も陳情したが、問題は一向に改善されずにいたとし、今回は8千人の労働者が市政府庁舎前で訴えを行い、これまでに見ない最大規模の抗議であったとした。しかし、当局は鎮圧するために、千人以上の公安および武装警察を出動させ、多くの労働者が強制連行されたと語った。

本紙記者が同繊維工場に電話取材を申し込んだが、仕事が忙しいことを理由に断られた。一方、新余市の信訪局(陳情を受け付ける場所)の者が、工場の労働者は全員正常に働き始めたとし、他の部門に詳細を聞くようにと質問を逃れた。

地元の住民は、今回のストライキの規模は従来より大きく、これまでに鎮圧に出た武装警察のほかに、内部情報によると、今回は裁判所および検察院の者も鎮圧に参与したというと説明した。住民は、裁判所が鎮圧活動に出ることは初めてだという。

「民生観察工作室」の報道によると、当局は強制連行した労働者に対して、「台湾スパイ」との罪で擦り付けたという。当局はさらに、新余繊維工場の労働者らが権利訴求のストライキを鎮めるために、連座政策を取り、政府幹部の中で同繊維工場で勤務する親族がいれば、その親族に対して説得をさせる仕事に強いられ、説得させることが出来なければ職を失うと脅迫されたという。

当局は同件について、極めて厳しく情報を封鎖しており、労働者のストライキは取り敢えず鎮められたが、労働者らは当局からの報復を怯え、口を開かなくなった者が多くいるという。

(記者・古清児)
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