中国湖北省:機動隊千人動員、強制的立ち退き

【大紀元日本8月9日】湖北省武漢市花楼街の住民たちは、強制立ち退きに対する住民の権利主張活動を、2年近く継続しているが、住民たちはこのほど、地元当局の弾圧を受けた。75歳の婦人が強制連行され未だに監禁されている。花楼街の住民たちが不法立ち退きに対する抗議が始まってから、すでに十数人の住民が警察に召喚され、少なくとも5人の住民が依然として監禁されている。同件についての報道は、国内のすべてのメディアが一切禁止されていることから、住民らは途方に暮れ、鬱憤を払うために、中国共産党を脱退する住民まで現れたという。

一方、8月6日午前6時過ぎ、武漢市花楼街に機動隊千人ほどが突如侵入し、住民たちの出入りを遮り、2台のフォークリフトが3000平方メートルの幼児園跡地に相次いで突進し、強制的に取壊し作業が始まった。

住民の情報によると、武漢当局は公安警察、機動隊、特別警察、警察学校の学生で千人以上を現場まで派遣したという。住民たちは事前に何の通知も受けておらず、突如のでき事で、住民は誰も反抗は出来なかっという。

花楼街に立ち退きされる1008戸の6割の家屋がすでに取壊されたが、4割の住民たちはそのまま残り抗議をし続けている。その内の200戸は協議書に署名したが引越ししていない。また、200戸は協議書に署名していない住民たちである。

ここに残って住民の権利を主張する代表・余正華さんは「中国憲法では人民の個人財産を占領してはならないと定められている。しかし、政府当局は強制的に立ち退きを実行した」と指摘し、「中央は地方政府に対して、立ち退きに参与しないように規定しているにも関わらず、地方政府はそれを無視し、中央に背いて逆行している。今は、立ち退きは政府ではなく、担当部門ではなく、すべてが公安部門が立ち退きをしているのだ」と訴えた。

花楼街の住民たちは自己の権利を主張したために、強制連行、監禁、召喚された者、しいては暴力に振るわれることもしばしばあったという。公安が用いた手段はすべてが制圧と脅迫で、反抗する者に対しては暴力を加えるという。監禁された住民は依然として解放されておらず、住民4人が病院に収容されたという。

(写真:博訊)

(記者・李熙)
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